LIVES NEWS no.51
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現代のポイントは高度なセキュリティと膨大なデータ処理を要するITシステムで動いています。アプリの改修、不正利用対策、共通ポイント事業者への手数料など、目に見えない運用コストが企業の肩に重くのしかかっています。さらに、会計基準の変更も大きな影響を与えています。2021年から新収益認識基準が適用されるようになり、発行したポイントは売り上げから差し引かれ、顧客に使われるまで借金として計上されるようになりました。つまり、高還元キャンペーンを行うほど今の売り上げが減り、帳簿上の借金が膨らむ仕組みです。近年期間限定ポイントが増加しているのもこの制度が影響していると考えられます。これらの要因が重なり、企業はポイントを万人に等しく配る戦略から、より高い収益を産む構造へとシステム変更の舵を切らざるを得なくなったのです。パーでのレジ待ちの際、複数のアプリを切り替えてバーコードを提示する光景は日常的になりましたが、その手間に見合うだけの見返りが得られているのか、疑問を抱く人も少なくありません。また、物価高騰の影響も無視できません。食品や日用品の価格が数%単位で上昇する中、0・5%や1%のポイント還元だけでは、家計への負担増を吸収しきれないなぜ多くの企業は、顧客の離反を招くリスクを冒してまで還元率の引き下げに踏み切ったのでしょうか。そこには、単なる出し渋りではない深刻な経営上の理由が3つ存在します。第一に考えられるのが、コストの「トリプル高」による利益の圧迫です。昨今の原材料費、エネルギーコスト、そして人件費の上昇によって多くの企業は収益構造の見直しを迫られています。特に小売のが現実です。以前はポイントがあるから少し贅沢をしようと思えたものが、今ではポイントでなんとか支出を抑えるといった防衛的な活用法へとシフトしています。ポイント還元率の変化と物価高騰の二つの要因が合わさり、ポイントをラッキーな特典としてではなく、家計を守るための資産として認識する動きが消費者の中でも強まっているのではないでしょうか。業や飲食業などの経常利益率が数%の企業にとっては、売上の1%をポイントとして還元することは、利益の数割を失うことに直結します。企業にとってポイントは形を変えた値引きであり、本業のコストが膨らむ中で、これ以上の身を削る還元を継続することが物理的に困難になっているのです。また、デジタル化に伴う膨大なシステム維持費も無視できません。かつての紙のカードとは異なり、なぜ還元率を引き下げた?企業がルールを変えた3つの裏事情3 SPECIAL FEATURE原材料・人件費エネルギーコストシステム維持費会計上の負債利益を圧迫する3つの逆風企業

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