LivesNews 37号 『新宿駅周辺の再開発計画|新宿駅西口の変化』

 

新宿駅周辺の再開発計画|新宿駅西口の変化

 

高度経済成長期に開発が進んだ新宿駅周辺。築50年を超えるビルが数多く建ち並んでいる新宿駅周辺では、再開発計画が進行しています。今回は再開発が進行している新宿駅西口の変化にスポットを当ててみましょう。

 

2046年頃までを目途に大規模再開発

1日の乗降客数が約350万人を誇る世界一のターミナル駅「新宿」。

 

2018年の平均乗降者数は「359万人」と推定されており、世界一の乗降者数を誇る駅としてギネス世界記録に認定されています。

 

そんな世界に誇る新宿駅を中心としたグランドターミナル構想に基づき、2046年頃までを目途に大規模再開発が予定されています。

 

新宿駅西口が再開発される理由

1960年代に新宿駅の西側一帯(西新宿)で進められた新宿副都心計画によって、70年代に超高層オフィスビルが数多く建築されました。そのため、西新宿一帯のビルは、築50年を超えており、安全性という点に課題を抱えています。

 

赤坂プリンスホテルが築40年で解体、堅硬な構造でも建築当初が旧耐震基準であることを考えると、リスク軽減・社会の変化に柔軟に対応させるという観点から、一帯を巻き込んだ大規模再開発が必要と判断されました。

 

新宿駅西口の再開発事業

再開発事業は複数エリアに分かれています。今回は既存の新宿地下鉄ビルディング・小田急百貨店新宿店(モザイク通り、新宿ミロードを含む)の建替え計画をピックアップします。

 

再開発事業の詳細

(仮称)新宿駅西口再開発事業の着工に向けてメトロ食堂街は2020年9月に閉鎖、小田急百貨店は2022月10月2日で営業を終了しています。

 

完成予定のビルの詳細は次の通りです。

 

・地上48階、地下5階、高さ260m級の超高層ビル

・南北400mをつなぐスカイコリドー(空中回廊)、新宿の景色を眺望できるテラス

・地下~地上をつなぐターミナルシャフト(昇降機)

・西口駅前広場の再整備

 

完成後のビルは新宿において最も高いビルになる予定(東京都庁で243m)。2022年着工、2029年までの工事とされています。

 

 

まとめ

高度経済成長期に開発が進み、主要都市で数多く建築された高層ビル。丸の内でも、戦前に建築されたビルが築50年を超えた際、再開発で次々と高層ビルに生まれ変わりました。

 

高層ビルの歴史はまだ浅く、メンテナンスだけで安全性を十分確保できるか分かりません。リスクを考えると、丸の内・新宿で行われた再開発のような根本的な対策が必要です。

 

同様な築年数の経過した物件が多く建ち並ぶエリアでは、再開発が今後も起きる可能性が高いです。再開発の対象地は、地価の上昇・利便性が向上する可能性が高いため、居住先、投資先を検討している場合には先を見据えた投資、選択が大切です。

 

参照

https://news.yahoo.co.jp/articles/6724de10619d4387216f241c899a1390a0fe3e69?page=1

https://best-tokyo.com/office/article/redevelopment_shinjuku

 

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